Web出張版

本誌では書き切れなかった取材時のこぼれ話などを、こちらでご紹介!

まちづくりするパン屋 バニヤンツリーベーカリー

長らくパン屋がなかった地元の人たちの誘致によって誕生した、こちらのパン屋さん。その経緯については「相鉄瓦版」第247号でも紹介しました(https://www.sotetsu-group.co.jp/kawaraban/book/247/index_f.html#36)。店主の山内誠さんとは約1年ぶりの再会です。「昨年末に開業予定でしたが、工期などの関係で今年4月にずれ込んでしまい、多くの人に迷惑や心配をお掛けしました」と山内さん。ありがたいことに開店後は多くのお客さまに足を運んでいただいていると語ります。そんな山内さんは、パティシエからパン職人に転身された方。パンづくりって楽しいですか。「パン生地って、かわいいんですよ。自分の思いに応えてくれるというか、発酵や焼くことによって生地が育っていくところが面白いですね」。このお店自体もパン生地のように育ってほしいですね。「近々、地元産の野菜を使ったパンを販売する予定です。単なるパン屋というよりは、上星川や保土ケ谷の魅力を発信し、地域や商店街をもり立てるような場所になれたらと思っています」
https://ja-jp.facebook.com/banyantreebakery/

Boulangerie lurey(ブーランジェリー ルレイ)

取材前にこちらのFacebookをチェックしたところ、「葉山ブレッドをつくり始めてから27年経ちますが日を増すごとに神経を使う私にとって悩ましく楽しい?パン!」(原文ママ)という記述を発見。店主の平野朋也さんに、その真意を伺うと「『葉山ブレッド』は小麦粉・砂糖・塩・酵母菌・植物性油脂だけでつくっていて、添加物はもちろん、乳製品などの副材料を使っていません。味をごまかせないし、発酵の管理が難しいんです」とのこと。でも、「難しい」と語る平野さんの表情はどこか楽しそうです。「ゲームでも何でも、簡単にクリアできるものってつまらないですよね。25年以上つくり続けていて、いまだに『ああでもない、こうでもない』と悩み続けている。それだけ取り組みがいがあるし、うまくできたときの達成感も大きいですよ」。そんな平野さんが最近力を入れているのが、卵や乳製品を使わないアレルギー対応のパン。「アレルギーに悩んでいる小さいお子さまが増えているようなので、少しでも力になれたらと思っています」。平野さんの仕事に対する真摯な姿勢、とても勉強になりました(隙あらば楽をしたいと考えてしまう自分を猛省)。
https://www.facebook.com/pages/ブーランジェリー-ルレイ-452284554898576?ref=hl

BÄCKEREI TON GARTEN(ベッカライ トーン ガルテン)

「私は、この仕事を始めて25年になります。キャリアを重ねることは、必ずしも良いことばかりではありません。毎日同じことを繰り返していると、どうしても手クセで仕事をしてしまうことがあるんです。何事もそうですが、初心忘るべからずできちんと基礎を踏まえて仕事をしなければと自戒しています。パンづくりは発酵が大きなカギを握るので、いつも思いどおりのものができるとは限りません。でも、だからこそ面白いと感じています。ところで、水ってシンプルな味だけど、心からおいしいと感じますよね。究極の目標ですが、水のようなパンができないかなと考えているんです」と、問わず語りに立て板に水でパンづくりへの思いなどを話すオーナーシェフの中川貴之さん。メモを取るのに必死で、質問を挟む余地もありません。「ごめんなさい、好き勝手にしゃべって。多くを語らずに黙々とものをつくる職人って格好良いですよね。ただ、一口に職人といってもいろいろなタイプがあって……」。え〜と、「水のようなパン」など理解が追いつかないこともありましたが、中川さんのパンに対する熱過ぎる思いは十二分に感じることができました。
http://www.btg101.com/#section-n1